RONNIE ROCKET観劇

今日は2本観劇したのだ。
はっきり言って疲れます…

というわけで昼はRONNIE ROCKETを観に下北沢。
「二重苦」がタイトルなんかな?いや「青春の砂鉄」か。

OFFOFFシアターは最近良く来る劇場です。
あの微妙な空間の雰囲気はなんとも。

以下ネタバレします。



同じ脚本を20代と30代の役者がそれぞれ演じるというプロデュース公演。
私は30代に関係者が居たので30代バージョンを観劇。


ディスカウントストアのビル建設現場が舞台。
付近住民の反対運動に過激派まで登場して、ビルはたびたび爆弾騒ぎがある。
騒ぎ、というよりは完全に爆破されているんですが…
そんな大事が起きているのにノンビリな建設作業員達と警備員。
工期がのびのびになって建設会社の人は四苦八苦。

主人公も作業員。
周りから、童貞・インポと揶揄されてるような人。
出会い系サイトにハマって月3万は携帯電話に使ってしまう。
そんな、どーにもモテナイ感じであります。

そんな日常に、突然土管の中から女の子が登場。
肉が食いたいと呟いて、主人公に倒れこんだからさあ大変。
主人公は家まで女の子を連れて帰り、奇妙な生活が始まる。

土管の中から現れた女性は東京から逃げてきた、と言う。
なんだかわからないが、とにかく噛み癖があり、主人公をバクバク噛んじゃう。
主人公は女性を家の中だけで生活させようとするが、女性は外に出たがっている。
主人公は「噛んでいいから外に出るな」と、監禁状態に。

しかしそう上手くいくわけも無く、女性は外出に成功。
しかも工事現場に遊びに来てしまう。
女性を匿っていた事が仲間に知れドキドキする主人公。
話の流れで女性の前職に話題が行き、ヘルス嬢だったことが判りこれまたガッカリ。
子供が社交性を身に付け、徐々に親離れしていく様子のように、
主人公の腕を離れ、社会に入っていく女性を必死に引き止めるが、
それも叶わず、女性はどんどん社会に溶け込んでいく。

ある日女性が帰って来ないため、心配になり探しに行く主人公。
探しても見つからない。
次の出勤日になると、建設作業員仲間はみんな体に痣があり、
共通して性病になっている。
主人公が仲間に質すと、みんな女性と5万円でSEXをしていた。
※主人公はインポのため、女性とSEXしていない

荒れる主人公だが、そこまでしてお金を稼いでいたのは、主人公への誕生日プレゼントを買う為だと判る。
再び出会う主人公と女性。
しかし、そこに東京のヘルスの店長が逃げた女性を探す為に、工事現場にやってくる。
主人公と女性は追い込まれるが、最後、爆弾を使ってヘルスの店長を爆破(!)して逃げる。

しかし、主人公は爆破の衝撃で視力を失い、
女性も聴力を失った。

ま、その後、二人は結婚して、仲良く子供を作りましたとさ、という大筋。


この中に、
・主人公がインポになった原因は、母親との近親相姦があったため。
・その母親は、痴呆症。
・ビルに爆弾を仕掛けていたのは、建設会社社長が主人公の母親の面倒を見ることを条件に、主人公にやらせていた。
・爆弾を仕掛けていた理由は、ビルの工期を延ばして金を稼ぐ為。
などなど、細かいディテールはありますが、物語の流れは凡そ上記で間違いないと思う。、


RONNIE ROCKET、私の中では前評判が高かったためか、ちょっと残念。

とにかく、上記に示す通り、物語がどーにも面白くない。
爆弾が爆発してビルが攻撃されている事の扱いの適当さとかは、もう諦めたとしても、
物語はたいそう暗い話の割には、進行は淡々と明るめに進んでいくし、
結末に用意された二重苦(視力と聴力を失う)は、タイトルとこそ関連があれ、
物語の中では思いっきり宙に浮いた結末で、そんな不幸にならなくてはならない理由も見つからない。
ただただ不幸な人を舞台上に並べてしまった感があって、
不幸な人は確かに物語になるかもしれないけど、もう少し必然性とか必要なんじゃないの?って
疑問に思ってしまった。
役者が皆さん上手で、とても安定感があったので、もっと派手にやっても良かったかなあ、と。
笑っていいものか、暗く沈んでいいものか。
やり方が中途半端だったためか、どうにも落ち着きの無い芝居だったと思います。

というか、早稲田系と言うべきかどうか、定かではないけれども、
どーにも、物語の解決が内向きに設定されているお芝居は苦手。
近親相姦とか、幼年期の性的虐待とか、目が見えない、耳が聞こえない、
インポに出会い系ハマってるとか。
それらって、実際普通の人が経験していない部類の事なんだから、
もう少し説明が必要だし、そういった不幸、特に内向きな不幸を使うのならば、
どーしてそんな内向きな不幸になっちゃったのか、それも納得させないと、
わざわざそれらの特殊な不幸を用いた意味ってないんじゃないのかなあ?って思う。

ま、これは友達の弁だが、
インポが題材の作品って、2時間かけてインポがどうやって直ったか、を描く作品になるんだよなーって。
まさにそうだった。

役者が上手かっただけに、残念でした。
[PR]
by rocknrollmachine | 2005-06-18 18:42 | 演劇


<< あひるなんちゃら観劇 うまい肉 >>